深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
2.迫り来る死と呪い
…あれ……
ハッと目を開けると
そこは見慣れない家の前だった。
空は暗く、見渡す限りもやに包まれていた。
え、ここ、どこ!?
驚いた私は周りを見回した。
するとぼんやりとしてる視界を凝らす私の目に家の表札が映った。
『松林』……ここ…松林君の家!?
理解した途端に家の扉が開いた。
そこから
1人の男子が出てくる。
あ……松林君!?
しかし出てきた彼の様子は予想外のものだった。
『う、ああぁ!やめろ…やめろおおお!』
…絶叫しながら首を掻き毟り
ふらふらと歩く彼。
え…どうしたの!?松林君!
呼びかけても答えず、
狂ったように叫び続ける。
これは……普通じゃない!!
すぐに察して追いかける私。
その自分の足が裸足だということに気づき、
服装を見るとパジャマ姿だ。
これはもしかして…夢?
それにしては随分リアルだな、なんて軽く考えながら松林君を追う私。
何分か
彼を追いかけていると、いつの間にか
恐るべき場所にたどり着いてしまった。
え…うそ…なんでここに!?
かくかくと足が震えた。