深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
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2000/8/3 7:21
ピピピピピピピッ
ピピピピピピピッ
「……わあっ!?」
1番に、がんがん響いたアラームの音。
次にカーテンから漏れる
朝のさわやかな日差し。
この2つが私がまず感じたものだ。
情けない第一声をあげ、
飛び起きた私は
「ん…ゆ……ゆめ?」
先程まで見ていた謎の映像を
思い出し、呆然と呟いた。
…物凄い夢だったような気がするんだけれど……
寝起きだからかぼんやりとする
頭の中で、夢の断片を呼び起こしてみる。
家の前……松林君の家の前……
それで…松林君の様子がおかしくて追いかけて……
トンネルに入った後に聞こえた会話……
30年前のトンネルで起きた事件に
なんか関係してそうな感じの……
……そう。
「それだ!」
恥ずかしいくらい大声で叫んだと同時に
バサバサッと何処かで鳥が
飛んでいった。