『好き』を伝えたい
「お疲れ様!仲村ちゃん、頑張れよ!」

「はい!ありがとうございました!みなさんもお元気で!」

皆がほどよく酔っ払ったところでお開きになった。

居酒屋の外で、皆と握手をし、最後の挨拶をかわす。

「未来ちゃん。頑張りすぎないように頑張るのよ?」

お姉さん的存在の山下さんが私を抱き締めながら言ってくれる。

「未来ちゃんのいいところは前向きなところ。真っ直ぐなところ。きっと素敵な未来を掴めると思う。私、それを楽しみにしてるわ。…わかってる?私達はこれからもお付き合いしていくのよ?未来ちゃんの…私の大事な妹分の幸せ、姉ちゃんにちゃんと見せてね!」

「や、山下さ~ん、いや、杏子さーん」

我慢できず、杏子さんに抱きついて泣いてしまった。

お姉さん的存在、でなく、私の大事なお姉さん。
これからもそうでいてくれることは、私の大きな支えになってくれる。
見守っていてくれる人がいることは、大きなパワーに変えることができるんだ。
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