今来むと~あやどるの百人一首小説第2弾~
でも、もうすぐ珖が来るかもしれない。


そう思うと帰ることなんて出来なかった。


それか、来る途中に珖に何かあったとしたら!


ここで珖を待っていないと、失望されてしまうかもしれない。


約束を守れない女だなんて思われたら、もう生きていけない...。


あたしはマフラーを再びきつく締めて、気を引き締めた。


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