今来むと~あやどるの百人一首小説第2弾~
___そんな思いも虚しく、それから小一時間経っても珖が姿を現すことは無かった。


結局、柚衣が家に帰ったのは日付が変わって1時間してからだ。


その頃ちょうど、明け方の月が夜空に煌々と輝いていた___。


次の日寝不足で学校へ行くと、珖はいつも通りクラスメイトと話していた。


「...珖」

「おっ、柚衣おはよー!どしたの?クマ、凄いけど」


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