唯川歌穂のホラー実体験。

少年の影

そして、その日の部活中で、パート練習を同級生のsちゃんとしていました。

うちの部活は人数が少ないのでひとパート3人ずつとか。

「ねえ、sちゃん。私、朝。変な声聞いちゃったの…」

「まじ？それ。」

「そう、なの。」

そのことを話して盛り上がっておりました。

それからしばらくして。

「真面目にやろっか。」

そう言って、2人で歌い始めて、音が違うことに気づきピアノに向かい合った時でした。

ピアノが下に机の上にあってピアノの鍵盤を押していた時でした。

ふと向かいの方に視線を感じちらりと目線を斜め前に向けてみると、黒い影の男の子がゆっくりなスピードで廊下を通って行きました。

驚いた私は慌てて顔を上げるといつの間にか消えていました。

そのことを友達のsちゃんに話すとsちゃんは見える方ですが見ていなかったそうです。


















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