見えない・・心
···ナンパ?
今日、叶夢と夢音は涼と
遊園地に行く。
「兄さんばかりずるい」
と、かすみと佑斗も
一緒に行く事になって
五人は、ワイワイ騒ぎながら
出かけて行った。
榎音と淕は、久しぶりに
二人で出掛けることにしていた。
二人の物や
子供達の物を
大きなショッピングモールに
買いに出掛けた。
淕は、車から降りると
榎音の手を取り
ずっと繋いで歩いてまわった。
必要なものを
買い終わり
ブラブラしてから
カフェに入り
ひと息をついているなかで
淕がちょっと席を外して
戻ると
榎音のそばに男性が二人・・
『はぁ、またか』
と、淕は考えながら・・・
「お一人ですか?」
「いえ、連れがおります。」
「えっ、友達?」
「いいえ、・・・」
と、会話が聞こえる
淕は、そんな二人に・・・
「なにか、私の妻に御用でも?」
「あっ、淕。」
「「ええっ、妻?」」
「はい、私の妻ですが」
二人の男性もイケメンの部類だが
到底、淕には敵わない。
淕は、
「榎音、行くよ。」
と、手を差し出すと
榎音も
「うん、ありがとう。」
と、微笑みながら淕の手に
手をのせる。
榎音の指には
指輪が光っていた。