見えない・・心

···やめる


私は、その日から
一週間以上・・・
熱と寒さで苦しんだ。

その中で
もう、恋なんかしない。
人を好きになんかならない。
と、硬く誓った。

もう・・・・
こんなに苦しい想いは
     沢山だ・・・・

容態が少しよくなったときに
かすみちゃんから
先生が心配して何度も連絡がきた
と、聞いたが私は何も答えなかった。

佑斗君が、ずっと診てくれて
「まったく、榎音は無茶しすぎだ。
肺炎の一歩手前だったんだよ。
まだ、無理はダメだからな。
振り返したら今度は入院させるからな」
と、言われた。
「佑斗君、ごめんなさい。
もう、こんなことないからね」
「・・榎音・・」
「大丈夫だよ、佑斗君。
少し寝るね」
と、言うと
佑斗君は、心配そうな顔をして
部屋から出ていった。

そのあと
私は、本当に寝てしまい
パパが心配して
見にきたことも知らなかった。

私は、元気になったときに
かすみちゃんに
「高城先生の家庭教師は、
終わりにしたい。
かすみちゃんから、お断りして
欲しい。
そして、迷惑お掛けして
申し訳ありません。
と、伝えて欲しい」
と、言った。
かすみちゃんは、
「わかった。」
と、言ってくれた。
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