見えない・・心
···幸せでいて欲しい
それからは、食事をして
今までのお互いの話をした。
不思議と妻の話し
理人の話しは‥‥なかった。
歩いていると‥‥
公園を見つけた
何も言わないが、二人で中に・・
榎音は、プランコに乗って
はしゃいでいた。
後ろから押すように言われ
押してやると、高い!高い!と
はしゃぐ榎音に
俺の顔も綻ぶ。
でも、危ないと思っていうと
大丈夫と、言いながら
いきなり飛び降りて、倒れそうになり
俺は、とっさに抱き止めた。
俺は、そのまま離せずに
あの時の話をして
榎音を傷つけたことを
自分の口で詫びた。
榎音は、自分が悪いと
言ったが・・・
本当に優しい子だ。
だが、今は・・
俺じゃなくて・・理人の事が
好きなんだ‥‥‥。。
と、思っていると声になっていて
榎音は、綾香に対しての俺が
普通と違い、やはり自分なんか
相手にされてないと
わかった・・と泣く。
そう‥‥‥あの時
綾香は、自分の体の事がわかっていたのか
毎年、家でゆっくり過ごすのに
あの年のイブには、
「たまには、お洒落して
あなたと外食したい。」
と、言った。
理人も彼女とでかけるみたいで。
俺は、綾香も理人も大切にしていた。
妻に対して、裏切り行為をしたこともない。
ああ、当時、榎音を可愛いとは、
思っていた。
おじさんの俺に、必死で気持ちを
伝えてくる榎音がたまらなく可愛いいと
思っていた。
この気持ちが不貞というなら・・
そうなんだろう。
だが、妻から・・・
亡くなるときに
『ありがとう
あなたには、今から先も
幸せでいて欲しい。』
と、言ってもらえた。