見えない・・心
···淕②
淕・・
あれから、一週間が過ぎた。
何度か、俺から連絡しようと
考えたが・・・やめていた。
理人は、俺の息子だ。
榎音が、理人を選ぶなら
それを受け入れる。
・・例え・・・
‥‥‥どんなに辛くても。
そんな、気持ちで
毎日を送っていた。
大学で、仕事を終えて駐車場に
向かうと······「りくっ」と。
呼ばれたような
振り向くと、榎音がいた。
いろんな感情が沸き上がったが
こんな時間まで
外にいた榎音に
心配と怒りが沸いてきた。
だけど、榎音を自分自身で
確かめないとって
抱き締めた。
謝る・・榎音に
榎音には、
二度と辛い想いはさせたくないから
榎音の思うように‥‥
と、伝えると
俺を好きだと言ってくれた。
ああ、良かった‥‥‥
もう、二度と離さない
やっと、俺の腕の中に
戻ってきた。