見えない・・心

···理人


理人・・

教師の仕事は、大変なこともあるが
やりがいがあって楽しい。

わからないことは
先生方が親切に教えてくれるし
一人暮らしも
やっと板についてきた。

榎音とは、
時々ラインしたり
電話で話したりしていた。

親父は、ドイツへ行ったらしい。

榎音との関係が
どうなったのか
訊いてない
榎音にも訊けてない・・・

そんな生活を送っている中・・・
『理人、話があるんだけど
  時間作れるか?』
と、大学から仲良しの潤平から
連絡があった。
『どうした?久しぶりだな
今度の土曜日は、何もないぞ』
『じゃ、夕方五時に』
と、俺達が大学時代から
通っていたカフェで待ち合わせをした。

潤平は、その時 詳しいことは
  なにも言わなかった。





週末の土曜日に
潤平と待ち合わせをした
カフェに行くと
潤平と、先日の荻野とあと一人女がいた。
「理人、ここだ。」
「ああ、どう言うこと?」
と、言うと
潤平が、女をみた。

すると、女が
「私は、蛍と仲良しの大和です。
高城君、蛍の事おぼえてる?
「蛍?うん?」
と、その女の横の子をみた。
「そう、その子は、荻野 蛍なの。」
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