見えない・・心
···一人で
実は、四人で話してから
広美経由で
理人君からかなりの金額のお金をもらった。
貰うか、どうか迷ったが
広美に、
「今からは、綺麗ごとじゃないよ
どうせ、産んで育てるつもりでしょ?!」
と、言われた。
「わかっていたんだ?」
「当たり前でしょ!
蛍が、その子を産まないなんて
考えるはずない。
気持ちの整理をつけるつもりだったん
でしょ?
だけど、私も協力するからね。」
「うんっ、うんっ、ありがとう。
広美には、いつも助けてもらってばかり。」
それからは、出産までは
広美と病院に行ったり
会社の先輩と行ったりした。
陣痛がきて分娩室で
戦っているとき
ガラガラって、開いた先から
汗をかいた理人君が入ってきて
「頑張れ」
と、手を握り汗を拭いてくれた
訳がわからなかったが
女医さんから
「蛍ちゃん。もう一度波がきたら
おもいっきりいきんでね。」
「ああああ‥‥ううっ‥‥つあ‥‥!!
‥‥‥‥‥‥‥おっぎゃ‥‥‥」
「ほら、蛍ちゃん
可愛い女の子だよ。」
と、赤ちゃんを蛍の上にのせてくれた。
「うわぁ、本当に可愛い。小さい。
ちびちゃん
初めまして、ママだよ。」
「はじめまして、パパだよ。」
と、理人が言って
赤ちゃんをツンツンとすると
赤ちゃんは、ホヤッと笑った。
そんな姿をみて
蛍は、涙がとまらずにいた
すると、理人は、
「蛍、お疲れ様。」
と、言って、おでこの汗を拭いてくれた。