見えない・・心
···お互いの優しさ
「淕、本当にごめんなさい。
貴方を傷つけてしまい。
それに、叶夢を勝手に産んだ事も。」
「傷つけたことは、お互い様だな。
だが、叶夢を産んでくれて
本当にありがとう。
一人で大変な思いさせて
すまなかった。」
「妊娠しているのを
気づかなかったの。
お腹の中で叶夢に
きつい思いをさせてしまったけど
元気に育ってくれて良かったと。」
「ああ、そうだな。」
と、話していると
『パパっ、トムお利口?』
と、叶夢が寝言を言うから
淕と榎音は、顔を見合わせて
クスクス、笑いあった。
それから
私達は、色々と話し合った。
お互いの仕事の事
叶夢の事
榎音のお父さんの事
気持ちてきには・・・
淕は、榎音を変わらず
愛している
だが、今のままの方が
幸せなのではないか・・・
と、思っていた。
榎音もまた、淕を愛している
淕以外に好きになることはない
だが、淕を縛る事は
したくない。
と、考えていた。