誰も知らない彼女
私のスマホには知っている人のスマホの番号だけじゃなくてアドレスまで入れている。
だから、今表示されているメッセージは電話帳に登録していない人物からのものだと思う。
メッセージを送ってきたのはいったい……。
そう思って、メッセージ内容をタップしてみる。
【今日の夜7時ごろに、大通りの交差点前まで来てください。
来なかったらあなたを殺します。
もしくは、あなたの大事な人を殺します】
目で追って黙読し終わったあと、顔から血の気が引いていくのがわかった。
誰かもわからない人物から、夜に大通りに来いというメッセージを送られてきた。
しかも、『殺す』という言葉もそえて。
もうすぐクリスマスだというときに、知らない人から呼びだしと殺害予告のメッセージを送られるなんて。
そう思ったとき、はっと目を見開いた。
私にこんなメッセージを送ったのは、じつは連続殺人事件の犯人だったりして。
何日か前に家のドアをドンドンと叩きながら低い声で『開けろ』と叫んだ人物という可能性もある。
どちらにせよ、私の命の残量が少ないことはあきらかだ。
そう思ったと同時にほっと安堵の息が漏れた。
命の残量が少ないって気づかなければ、私は今でもネネや悠くんと一緒に笑って楽しく過ごしていただろう。
だから、今表示されているメッセージは電話帳に登録していない人物からのものだと思う。
メッセージを送ってきたのはいったい……。
そう思って、メッセージ内容をタップしてみる。
【今日の夜7時ごろに、大通りの交差点前まで来てください。
来なかったらあなたを殺します。
もしくは、あなたの大事な人を殺します】
目で追って黙読し終わったあと、顔から血の気が引いていくのがわかった。
誰かもわからない人物から、夜に大通りに来いというメッセージを送られてきた。
しかも、『殺す』という言葉もそえて。
もうすぐクリスマスだというときに、知らない人から呼びだしと殺害予告のメッセージを送られるなんて。
そう思ったとき、はっと目を見開いた。
私にこんなメッセージを送ったのは、じつは連続殺人事件の犯人だったりして。
何日か前に家のドアをドンドンと叩きながら低い声で『開けろ』と叫んだ人物という可能性もある。
どちらにせよ、私の命の残量が少ないことはあきらかだ。
そう思ったと同時にほっと安堵の息が漏れた。
命の残量が少ないって気づかなければ、私は今でもネネや悠くんと一緒に笑って楽しく過ごしていただろう。