誰も知らない彼女
「……あぁ、これ? 本当は隠そうかと思ったけど、抹里に見つかったんじゃあ、しょうがないな。抹里にだけ、本当のことを話すよ」
本当のこと。
つまり、それは私に隠していたものもいくつかあるということなのだろう。
心の奥にしまっていた本音を気軽にうちあけられると言ってくれたのに、悠くんには私の知らない秘密があったのだろうか。
「本当のこと……?」
「あぁ、すべて話すよ。なんでも正直に答えるから、質問したいこと聞いていいよ」
ごくっと唾を飲み込む。
ここにいる悠くんの本音を聞くのは、とても勇気がいることだ。
聞くにはそれなりの覚悟が必要なのだが、私にはそんな大きな覚悟を持てない。
しかし、聞けば楽になると思ったのか、覚悟もないのに悠くんに質問をぶつけてしまった。
「ここに倒れてる人を刺したのは悠くん?」
「正解。この男は俺が抹里と電話してる最中に邪魔してきたんだ。それだけじゃない、誰よりも大切な抹里に手を出そうとしたんだよ。好きな子を奪おうとしてるところを見れば、誰だって殺したくなるものだろ?」
そんな……。
私に対していとこ以上の感情を抱いていただけじゃなくて、磐波さんを邪魔だと思っていたなんて。
悠くんのひとつ目の答えに愕然とするけど、聞きたいことがまだあったのでぶつけてみることにした。
本当のこと。
つまり、それは私に隠していたものもいくつかあるということなのだろう。
心の奥にしまっていた本音を気軽にうちあけられると言ってくれたのに、悠くんには私の知らない秘密があったのだろうか。
「本当のこと……?」
「あぁ、すべて話すよ。なんでも正直に答えるから、質問したいこと聞いていいよ」
ごくっと唾を飲み込む。
ここにいる悠くんの本音を聞くのは、とても勇気がいることだ。
聞くにはそれなりの覚悟が必要なのだが、私にはそんな大きな覚悟を持てない。
しかし、聞けば楽になると思ったのか、覚悟もないのに悠くんに質問をぶつけてしまった。
「ここに倒れてる人を刺したのは悠くん?」
「正解。この男は俺が抹里と電話してる最中に邪魔してきたんだ。それだけじゃない、誰よりも大切な抹里に手を出そうとしたんだよ。好きな子を奪おうとしてるところを見れば、誰だって殺したくなるものだろ?」
そんな……。
私に対していとこ以上の感情を抱いていただけじゃなくて、磐波さんを邪魔だと思っていたなんて。
悠くんのひとつ目の答えに愕然とするけど、聞きたいことがまだあったのでぶつけてみることにした。