あなたしか見えないわけじゃない
「うん、僕もそう思うなぁ」
「後藤先生もですか?」
「いや、診療所に来ている島の皆さん達はみんなそう思ってたんじゃないかなぁ。まぁ、お年寄り達は名前なんて気にしてないけど、池田先生が島で可愛がっていたネコと次に連れて来たナースの女の子が何となく似てるなとかとは思ってたと思うよ」
「あーそうよ。歓迎会の夜、しおりちゃん池田先生の膝で寝ちゃったじゃない。もう完全にソルトだった」
いきなり部屋に入ってきて話し始める林さんに驚いた。
そうか、洋ちゃんが私の部屋着で照れるのはソルトを思い出すからなのね。そうだったのか。
ネコ好きの洋ちゃんらしいな。
「池田先生としおりちゃんが無事にくっついて、よかったって思うけど、池田先生って結構面倒くさい男じゃない。しおりちゃんは大丈夫なの?」
林さんはニマニマしながら聞いてくる。
「洋ちゃんは面倒くさくないですよ?」
不思議がる私に3人は笑った。
「しおりちゃんにはわからないようにしてたの?」
「志織ちゃんは知らないから」
「池田先生も普通の男ってことよ」
3人は意味不明な事を言う。
「しおりちゃんが島に来るって決まって、池田先生にしつこく頼まれたのよ。しおりちゃんの世話をして欲しいって。それも、島の男達と二人きりにならないようにとか近づけないようにとか飲み会も隣にいて欲しいとかいろいろお願いされたわー」
「もしも、志織ちゃんが島に残るって言ったら、彼は僕を違う島に追い出してここの診療所のドクターになるって言い出しそうだったからね」
「主人にはたくさんメールも来てたわよ。仕事振りは心配してないみたいだったけど、無理させてないかとか変な男に言い寄られてないかとかねぇ」
ええっ?
「それ、本当に洋ちゃんの話ですか?他の誰かじゃ?」
林さんが「え?しおりちゃん、他にも彼氏がいるの?」と驚くから、慌てて「いませんけど」と否定した。
「いえ、洋ちゃんは昔からいつも優しいですけど、そんなこと言う人じゃないですよ?私はいつものびのび自由にさせてもらってますから」
「うーん、やっぱりしおりちゃんが知らないだけかも」
林さんは苦笑した。
「後藤先生もですか?」
「いや、診療所に来ている島の皆さん達はみんなそう思ってたんじゃないかなぁ。まぁ、お年寄り達は名前なんて気にしてないけど、池田先生が島で可愛がっていたネコと次に連れて来たナースの女の子が何となく似てるなとかとは思ってたと思うよ」
「あーそうよ。歓迎会の夜、しおりちゃん池田先生の膝で寝ちゃったじゃない。もう完全にソルトだった」
いきなり部屋に入ってきて話し始める林さんに驚いた。
そうか、洋ちゃんが私の部屋着で照れるのはソルトを思い出すからなのね。そうだったのか。
ネコ好きの洋ちゃんらしいな。
「池田先生としおりちゃんが無事にくっついて、よかったって思うけど、池田先生って結構面倒くさい男じゃない。しおりちゃんは大丈夫なの?」
林さんはニマニマしながら聞いてくる。
「洋ちゃんは面倒くさくないですよ?」
不思議がる私に3人は笑った。
「しおりちゃんにはわからないようにしてたの?」
「志織ちゃんは知らないから」
「池田先生も普通の男ってことよ」
3人は意味不明な事を言う。
「しおりちゃんが島に来るって決まって、池田先生にしつこく頼まれたのよ。しおりちゃんの世話をして欲しいって。それも、島の男達と二人きりにならないようにとか近づけないようにとか飲み会も隣にいて欲しいとかいろいろお願いされたわー」
「もしも、志織ちゃんが島に残るって言ったら、彼は僕を違う島に追い出してここの診療所のドクターになるって言い出しそうだったからね」
「主人にはたくさんメールも来てたわよ。仕事振りは心配してないみたいだったけど、無理させてないかとか変な男に言い寄られてないかとかねぇ」
ええっ?
「それ、本当に洋ちゃんの話ですか?他の誰かじゃ?」
林さんが「え?しおりちゃん、他にも彼氏がいるの?」と驚くから、慌てて「いませんけど」と否定した。
「いえ、洋ちゃんは昔からいつも優しいですけど、そんなこと言う人じゃないですよ?私はいつものびのび自由にさせてもらってますから」
「うーん、やっぱりしおりちゃんが知らないだけかも」
林さんは苦笑した。