あずゆづ。
細められた目で、私を見つめながら綴られるゆづくんの言葉に、そっと耳を傾ける。
「悠太の所に行ったと思えば、野郎に絡まれて俺の方向いたり」
「……」
「かと思えば楽しそうに話したりよォ…」
片手で、口元を隠すゆづくん。
「っとに、意味分かんねェ…」
さっきまで着ていたのであろうワイシャツは、もう片方の手に握られていた。
黒いタンクトップは相変わらず似合ってる。
ああ、久しぶり……ゆづくんの上腕二頭筋……。
ああ、その口元を隠す腕の、腕橈骨筋が相変わらずたまらな……。
「ふぶふぉっ!!」
「はあああ!?」
久しぶりに意識してゆづくんの筋肉を見たものだから。
たまらず鼻血を噴射してしまった私だった…。