あずゆづ。

無意識だった!!

今私本当に完全に無意識だった!!!!


「ご、ごめ…!!」


おお怒られる!!

何言ってんだって怒鳴られる…!!


ひいいっと目を閉じて防衛反応で両手で頭をおおったとき。


「……良い筋肉、か?」

「……え?」


怒鳴り声…じゃない…?

予想していたことよりも全く違う展開に驚きつつ、おそるおそる目を開けると。


きょとんとした表情のゆづくんが私を見ていた。


「どのへんだ?」

「!?」


そしてあろうことか、ワイシャツのボタンをプチプチと外していくゆづくん。

中から、あの黒いタンクトップが姿を現し同時に胸鎖乳突筋が、大胸筋が、三角筋があああ!!!

まって!
まだ心の準備が!!

この至近距離であなた様のようなパーフェクトマッスルを拝むことが出来る許容範囲は持ち合わせてないですよ!ゆづくん!!!!?

こんな至近距離で見ちゃったら確実に鼻血は止まらないしなんならまた気を失う危険性だってあるのはわかってるのに。

そんな気持ちとは裏腹に私の視線はもうすでにゆづくんの筋肉に釘付けだ。


「ぜ、ぜんぶ!! もう、ゆづくんのすべての筋肉がまぶしいです!!!!!」


もうまぶしすぎて見ていられない!!

けど見ていたい!!!

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