あずゆづ。
ねえ待って。
本当、何言ってるの? ゆうちゃん……??
「俺、ゆづより筋肉はないし男らしくもないと思うけど」
「………」
「梓ちゃんのこと、誰より好きなのは変わんないと思うから」
「……っ」
どきんって、鳴った。
私の心臓。
どきんって。
こ、こわれたのかな、私の心臓……。
「だから、ゆづだけじゃなくて、俺のことも…ちゃんと見てほしくて……!!」
「……」
息、苦しい。
ねえこれって、もしかしなくても
こ、告白されてる…? 私……。
「そ、そういうことだから…!! 今日はありがとう! じゃあ…!」
「あ……」
そう言って、ゆうちゃんは踵を返してかけて行ってしまった。
喫茶店の前に一人残された私は。
ただ何が起こったのか未だに理解することができておらず、ぼーっとその場に立ち尽くしていた。