籠の中の鳥
第一章
雛鳥は、
自由になろうとして、
例えそれが間違いだと知っていても
雛鳥は歌う。歌い続ける
唄い、謳い、唱い、歌い続ける。
そして、鳴く。
本当の愛を探して──
第一章 始まり
「理人。この中から、結婚相手を
選びなさい。」
「・・・は?」
そう言って突き付けられたのは、2枚の写真とプロフィールだ。
「九ノ瀬事業の娘さんよ。あなたが先に、1人選びなさい。あなたが選ばなかった方に、帝太と結婚してもらうから。」
帝太とは、俺の兄貴だ。
いつかは結婚相手を決めることは分かっていたが、流石に中2でその話が、出てくるとは思わなかった。
状況を整理し写真を見てみると、そこには同じ顔をした2人の女子が写っていた。目は少し違う。
1人は九ノ瀬 蕾。すごく冷たそうな目をしていて、無表情だ。
もう1人は、九ノ瀬華子。優しそうな目をしていて、笑顔が可愛い。読み終わると、母さんが口を開いた。
「まあ、それだけじゃわからないと思うから、一度、一緒に住みなさい。」
「はぁぁぁ!?」
こうして、金山兄弟と九ノ瀬姉妹の地獄のような同居生活が始まったのだった。
「ふざけんなぁぁぁぁ!!!」
第一章.始まり END
自由になろうとして、
例えそれが間違いだと知っていても
雛鳥は歌う。歌い続ける
唄い、謳い、唱い、歌い続ける。
そして、鳴く。
本当の愛を探して──
第一章 始まり
「理人。この中から、結婚相手を
選びなさい。」
「・・・は?」
そう言って突き付けられたのは、2枚の写真とプロフィールだ。
「九ノ瀬事業の娘さんよ。あなたが先に、1人選びなさい。あなたが選ばなかった方に、帝太と結婚してもらうから。」
帝太とは、俺の兄貴だ。
いつかは結婚相手を決めることは分かっていたが、流石に中2でその話が、出てくるとは思わなかった。
状況を整理し写真を見てみると、そこには同じ顔をした2人の女子が写っていた。目は少し違う。
1人は九ノ瀬 蕾。すごく冷たそうな目をしていて、無表情だ。
もう1人は、九ノ瀬華子。優しそうな目をしていて、笑顔が可愛い。読み終わると、母さんが口を開いた。
「まあ、それだけじゃわからないと思うから、一度、一緒に住みなさい。」
「はぁぁぁ!?」
こうして、金山兄弟と九ノ瀬姉妹の地獄のような同居生活が始まったのだった。
「ふざけんなぁぁぁぁ!!!」
第一章.始まり END