12時の鐘で消えた王子様






胸がドキドキする。




少し苦しいくらいに、ドキドキする。




「バイバイ」




何故か涙が込み上げてくる。




それを見て彼は言った。




「夕方の5時30分、誰もいない東の空き教室。そこに僕はいるから。また来てくれると嬉しいな。」




「まって!あなたのおなまえは?」






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