12時の鐘で消えた王子様







泣きそうになってグッと涙をこらえる。




なのに………………




私の目は言うことを聞かないのか、どんどん涙が溢れてくる。




「うわ~ん!!」




大きな声で泣くのに、そう時間はかからなかった。




「れむ、どうしたの?どこかいたいの?」




レンが心配そうに言う。






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