12時の鐘で消えた王子様







その名前に微妙な違和感を感じながら、私は教室に入ってくる1人の男の子を見つめた。




彼は教団の前に立つと、自己紹介を始めた。




「王子 陸です。宜しくお願いします。」




教室内に女子の声が響く。




答えはシンプル。




スタイルのこともあるけど、声がイケボだったからだ。






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