12時の鐘で消えた王子様







神さま、




私から王子を取らないで。




私の初恋を、消さないで。




「おい!礼夢っ!」




レンの声を背中で受け止めて、私は病院へと走った。




お願い。




私、まだ王子に伝えてないことがあるんだよ。






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