12時の鐘で消えた王子様







全ての授業が終わり、学生の自由時間となる放課後がくると寧々が真っ先に私のところへやって来た。




「ねえ、礼夢!王子くんに声かけてみない?休み時間中ずっと女子たちに取られてたからさ。今なら行けるんじゃない?」




「いいけど、他のクラスの女子たちに取られてないかな?休み時間中ずっと、ドアのところに立ってて、全然教室から出れなかったじゃん。」




「あぁ、可能性はあるよね……。」






< 16 / 160 >

この作品をシェア

pagetop