12時の鐘で消えた王子様







でも私にはわかる。




レンが本気で呆れていないことが。




だって私たちは、幼馴染みだから。




「おい、礼夢。早く帰るぞ。」




自己紹介が終わり、放課後になるとレンが帰る支度を済ませて私の机の前まで来た。




途端に周囲の女子がこそこそ話し始めた。






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