12時の鐘で消えた王子様
~プリンス~







「……………む、れむ、れむ!礼夢!」




寧々の言葉で我に返る。




「な、何?」




「今日、ずっとボーっとしてるけど大丈夫?」




寧々が心配そうな声で言う。




「だ、大丈夫だよ!」




と言いながらも本当は大丈夫ではない。




だって、王子に……




「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




教室中に私の叫び声が響き渡る。






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