12時の鐘で消えた王子様







寧々は苦笑いしながらペットボトルの水を飲んだ。




「あ、あのさ、ずっと黙ってたんだけどね、」




そう言いながら寧々が私の耳に向かって小さく言った言葉に、私は「えぇ!!?」と驚いた。




「ちょっ!恥ずかしいからっ!シー!」




寧々は恥ずかしがりながら人差し指を口元に当てる。






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