12時の鐘で消えた王子様







寧々は一瞬ポカンとすると、すぐ我に返った。




「え、うっうん。あ、今のこと、誰にも言っちゃダメだからね~!?」




家に帰り、トマトジュースも飲まずにヴァンパイアの羽に身を任せながら部屋まで行くと、窓の向こうにいるレンを呼んだ。




「レンレン!!いる!?いるでしょ!?出てきて!」






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