12時の鐘で消えた王子様







レンがスポーツドリンクを飲みながら窓を開ける。




「はぁんほひょーはひょ(何の用だよ)。」




「レンって好きな人いるっ!?」




レンが出てくるなり窓の淵に身を乗せて言う。




途端にレンの口からきれいなスポーツドリンクの水しぶきが出る。




そんなことも気にせずに私は続けて言う。




「ねぇレン、いるの!?」






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