運命は二人を
父も、同じ事を考えたらしく、話を弁護士にまかせた。
あちらの希望を聞いて、慰謝料が必要なら、支払うことにした。
そして、父は、
「おまえは、これ以上は、かかわるな。弁護士にまかせるんだ。」
「わかった。そうするよ。」
俺たちの噂は、一部の噂好きな連中によって、パーティーなどで、話題になったようだ。
おかげで、俺は、美也に連絡を取ることが出来ず、あっと言う間に、あのコンサートの再会から、一か月が過ぎていた。
孝太に話すと、美也の方も、卒業コンサートの準備で、忙しくしているから、噂が落ち着いてからコンタクトを取るようにいわれた。
俺としては、年内には、コンタクトを取りたいと思っていた。