運命は二人を


父も、同じ事を考えたらしく、話を弁護士にまかせた。

あちらの希望を聞いて、慰謝料が必要なら、支払うことにした。

そして、父は、

「おまえは、これ以上は、かかわるな。弁護士にまかせるんだ。」

「わかった。そうするよ。」

俺たちの噂は、一部の噂好きな連中によって、パーティーなどで、話題になったようだ。

おかげで、俺は、美也に連絡を取ることが出来ず、あっと言う間に、あのコンサートの再会から、一か月が過ぎていた。

孝太に話すと、美也の方も、卒業コンサートの準備で、忙しくしているから、噂が落ち着いてからコンタクトを取るようにいわれた。

俺としては、年内には、コンタクトを取りたいと思っていた。
< 29 / 86 >

この作品をシェア

pagetop