運命は二人を
あれから、2週間が過ぎた。
もちろん、メアドを交換したが、和泉は、忙しいらしく、私の携帯が鳴ることはなかった。
お風呂に入り、部屋に戻ると、携帯がチカチカしている。
メールだ。
和泉かもと期待しながら、携帯を持つ。
やはり和泉からだった。
『こんばんは。突然ですが、次の土曜日、時間があれば、桜を見にいきませんか?』
10分程前に、届いていた。
私は、卒業して、時間は、たっぷりある。
『こんばんは。メールありがとうございます。桜、ぜひ見に行きたいです。』
と、返信した。した後で、メールじゃなくて、電話にすればよかったかな、と少し後悔をした。
と、そこに、携帯が着信を教えてくれた。
当然、和泉だった。
「こんばんは。返信ありがとう。都合がよくて、よかった。」
「いえ、こちらこそ。お誘いありがとうございます。」