運命は二人を
「では、土曜日、家までお迎えに伺います。ちょっとはやいのですが、朝7時では、早いですか。」
「大丈夫です。でも、桜には、まだ早いのでは?」
和泉は、クスクス笑いながら、
「そうですね、関東はまだですよね。」
「えっ、関東?」
「大丈夫、任せておいてください。では、土曜日楽しみにしていますね。」
本土って言ったの?
じゃあ、和泉は、何処に連れて行ってくれるのだろうか?
デートをしたことのない私には、想像ができない。
そういえば、私にとって、初デートではないか。
自分でも、驚く。
ピアノオンリーの今までの生活が、こらからどう変わっていくのだろうか?
そんなことを考えながら、私は眠りについた。