運命は二人を


【美也side】

朝、起きて下に降りて行くと、リビングに父がいて、

「おはよう、美也。」

「お、お父さん。びっくりした。いつ帰ったの?」

「昨夜遅い時間になあ。」

お母さんが、コーヒーを持ってきて、

「お父さんったら、美也のお見合い相手が気になって、突然帰ってきたのよ。私もびっくりよ。」

え、えっ!

私は、急にドキドキしだした。

だって、男性を父親に合わせるなんて、初めての経験だ。

あっ、付き合った男性がいないのだから、当たり前か。

もうそろそろ、和泉が到着する。今から連絡しても、間に合わないし。

と、頭の中で、いろいろ思案し出したら、チャイムの音。

和泉が来た。

もう、どうにでもなれだ。
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