運命は二人を
和泉は、私の思いを聞いて、
「俺は、美也の考えを尊重するよ。もし結婚したとしても俺は美也を応援するし、お互いにベストな方法で暮らしていきたいと思っている。」
「ありがとう。すごく心強い。」
「そういえば、俺、来月仕事でフランスへ行くけど、一緒に行かないか。たぶん仕事が忙しくて、昼間は一人にしちゃうけど、良い機会だから、美也もピアノの恩師に会いにいけば、何かつかめて結論が出せるかもしれないだろ。」
「うん、いいかも。一緒に行って自分の気持ちと向き合ってみる。」
私は、誘ってくれた和泉に感謝した。なんでも相談できる関係っていいな。
「こうやって、二人でなんでも話し合って行こうな。」
と和泉が言ってくれて、
「私も同じこと考えていたの。びっくり。」
「それは、嬉しいな。」