運命は二人を
2人のきずな
次の日、そろそろ仕事も終わったかな?と、午後4時頃、和泉の携帯にかけた。
「もしもし」
『もしもし、美也さん?』
聞こえてきた声は、女性のもの。
いったい、どういうこと?と軽いパニックに陥った。
「ええっと、これは和泉さんの携帯では?」
『和泉ね、今熱があって、寝ているの。起こして代わりましょうか?』
「いえ、起こさなくていいです。」
やはり、昨日の風邪が、酷くなったようだ。
『そうだ、美也さん、こちらにきて、和泉の看病お願いできないかしら。』
突然そう言われても、どう答えればいいか、言葉にならない。
それにしても、この女性は和泉とどういう関係なのだろうか。
向こうは、私のことを知っているようだし。