運命は二人を
シャワーを浴びて、お粥を食べた和泉は、今日一日休みを取らされた。
熱も下がり、午後から出勤しようと連絡したところ、休むように言われたらしい。
私は、和泉の着替えを洗い、ベランダに干した。
和泉は、リビングでゆっくり新聞や雑誌を読んでいる。
「お茶、淹れようか?」
「そうだね。美也も少し休んで。」
美也がお茶を淹れて、俺の向かい合わせに座るから、
俺は、自分の隣をパンパンと叩き、ここに座るように意思表示をした。
美也ははにかむようにして、俺の隣に座ってくる。
美也の肩を抱き寄せ、
「落ち着くなあ!」
と言うと、
「私も。」
と嬉しいことを言ってくれる。
「美也、正式に結納したら、一緒に暮らさないか。」