運命は二人を
和泉が、

「一応、入籍と引っ越し祝いだから、ワインで乾杯しよう。」

初めての夜だから、美也は、飲み過ぎないように気をつけようと思った。

結婚式の事について、いろいろ決めなければならないことがあり、二人で話し合いながら、食事をした。

「さて、明日は、仕事だから、そろそろ寝ようか。」

片付けが終わると、和泉は、そう言って
洗面所に歯磨きに行った。

美也は、朝から続いていたドキドキが、更に大きくなったのを感じていた。

「美也も、歯磨きしておいで。」

和泉は、さらりと、美也に声をかけると、寝室に入っていく。

美也は、覚悟を決めて、急いで歯磨きを済ませ、寝室に行った。


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