君がいなくなるその時は
パッと顔を上げた時カレンダーが目に入った。そこにはカラーペンで、"学園祭2日目!文化の部"と書かれていた。
あ………そうだ、今日は学園祭だった。
忘れてた。さっきまでそのことでいっぱいだったのに、死神からの忠告が衝撃すぎて、学園祭のことなんか頭の中からぶっ飛んでた。
「行かないと」
「後悔するなよ」
「………死神。本当に、死神なんだよね?」
「あぁ」
「………あなたも着いてくるの?」
「………一応」
「分かった」
「あ、くれぐれも、変な態度は取るなよ?至って普通で行け」
「…うん」
「希生!遅いわよ〜!」
「………はーい!今行く!」