過保護な騎士団長の絶対愛
「ララ様……」


 サランは格子からすっと腕を伸ばしてララの頭を優しく宥めるように撫でた。


「大丈夫ですよ、ユリウス様は、あなたのようにお強い方ですから」

「うん、うん……」

「ララ様、私に考えがございます」

 サランがひときわ声を潜めて小声でララにそっと囁く。


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