過保護な騎士団長の絶対愛
「これを……」

 ユリウスがそれを大切なものを扱う手つきで手に取る。

「ララ、私は生涯あなたを守り続け愛すると誓う。この誓いを受け入れてくれるならば、この指輪を受け取って欲しい」

 その指輪は宝石などはなく、シンプルなものだったが、磨き抜かれた光沢は秀逸だった。ララはこみあげてきた感情を抑えきれず、目頭を熱くさせた。

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