過保護な騎士団長の絶対愛
「あなたが、欲しい……」

 そうユリウスに耳元で囁かれて、ララの頬が朱に染まる。

「欲しい……? 私を?」

 今まで色恋沙汰のなかったララにとって、そんな言葉の意味さえもわからずきょとんとする。

「行動で示さなければ、わかりませんか……?」

「え? あっ!」

 ユリウスに抱き込まれながら、ふわっと身体が浮いたかと思うと、すぐ後ろにあったベッドにぽすっと押し倒される。

「ユリウス?」

「俺が怖いですか?」

「え……?」

 無知ゆえにララは一切の恐怖心の欠片すら感じなかった。なにもわかっていないララにユリウスは、その純白を独占する興奮を覚えた。

「逃げるなら、今のうちですよ? 俺はもう自制心を保てる自信がない」

「ユリウス? 一体……んっ!」

 その言葉を塞ぐようにユリウスに口づけられる。ユリウスの熱い吐息の塊が口角、頬、そして首筋に移動していく。
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