過保護な騎士団長の絶対愛
「もう! 気になるじゃない」
時々ユリウスは自分を子ども扱いする。ララはユリウスにとってまだ子供だと思われているのではないかと思うともどかしかった。
風が吹くと、さぁっと木々の葉がこすれる音がして、灰色の雲が満月を隠してしまう。ぶるっと身を震わせると、ずいぶん長いこと外にいたと気づく。
「じゃあ、もう遅いから部屋に戻るね。寒くなってきたわ」
「それではお部屋までお送りします」
「ううん。大丈夫」
ひとりで部屋に戻るくらい平気だ。いくら世話役でもそこまで面倒はかけられない。ララはユリウスに「おやすみなさい」と言うと、小走りにその場を後にした。
時々ユリウスは自分を子ども扱いする。ララはユリウスにとってまだ子供だと思われているのではないかと思うともどかしかった。
風が吹くと、さぁっと木々の葉がこすれる音がして、灰色の雲が満月を隠してしまう。ぶるっと身を震わせると、ずいぶん長いこと外にいたと気づく。
「じゃあ、もう遅いから部屋に戻るね。寒くなってきたわ」
「それではお部屋までお送りします」
「ううん。大丈夫」
ひとりで部屋に戻るくらい平気だ。いくら世話役でもそこまで面倒はかけられない。ララはユリウスに「おやすみなさい」と言うと、小走りにその場を後にした。