過保護な騎士団長の絶対愛
ララ様が結婚か――。
ユリウスはひとり、ララの姿が見えなくなるまで視線で見送っていた。
――だからユリウスは私の傍から離れないでね! これは命令よ。
先ほどのララの言葉を反芻する。
ユリウスは懐からそっと、ルビカサイトで作られた懐中時計を取りだすと、月の光で煌めくそれにふっと目を細めた。
「ララ様、私はあなたと初めて出会った日から、この身をもって一生あなたを守り抜くと誓ったんですよ」
ユリウスの独り言は、風に乗ってもララの元へ届くことはなかった。
ユリウスはひとり、ララの姿が見えなくなるまで視線で見送っていた。
――だからユリウスは私の傍から離れないでね! これは命令よ。
先ほどのララの言葉を反芻する。
ユリウスは懐からそっと、ルビカサイトで作られた懐中時計を取りだすと、月の光で煌めくそれにふっと目を細めた。
「ララ様、私はあなたと初めて出会った日から、この身をもって一生あなたを守り抜くと誓ったんですよ」
ユリウスの独り言は、風に乗ってもララの元へ届くことはなかった。