過保護な騎士団長の絶対愛
イザベルは特に友人、というわけでもない。彼女を話していると気持ちが楽になるのは確かだが、腹の底をチクチクとつつくような物言いが時折ユリウスを不快にさせるのだった。しかし、なんと揶揄されようと、間近でララを見守ることができる。
それに仮面舞踏会となると、身分の貴賤に関わらずどんな輩が来ているかわからない。しかし、それは自身でもわかっている建前で、イザベルの言うようにララと舞踏会で踊りたい、という小さな下心は否めなかった。
違う、何を考えているんだ俺は――。
ユリウスは邪な思いをかき消すように、二度とララから目を離すまい、と心に誓った。
それに仮面舞踏会となると、身分の貴賤に関わらずどんな輩が来ているかわからない。しかし、それは自身でもわかっている建前で、イザベルの言うようにララと舞踏会で踊りたい、という小さな下心は否めなかった。
違う、何を考えているんだ俺は――。
ユリウスは邪な思いをかき消すように、二度とララから目を離すまい、と心に誓った。