完璧王子とスミッコ少女
私の朝はまず、

「桐谷起きろ朝だぞ」

そう、何故か隣の家にまで行き奴を起こす事から始める。

何故かというと桐谷の単なる思い付きだ
それがもう3年も続いていると思うと・・・

そうしてあいさつ代わりに、

「ふぁ~・・・
もっと色気のある起こし方ねぇのかよ」

私だってお前に弱みなんて握られなければこんな事死んでもやらんわ!!

と言いたいところだが溜息を吐いてスルー

弱みとは、
前も言ったが明るい世界は虫唾が走るほど嫌いだ。
そのせいで・・・

『破ったら学校でも話しかけてやるよ
色んな奴が色んな事をしに近づくだろうな』

という脅しめいたことを言い始めたのだ。

それ以来スミッコ生活を謳歌する為
そして、嫌いな世界に入らない為歯を食いしばっているのだ。

「静かに学校生活を送る為にも頑張れよ」

嘲笑うように言う桐谷

落ち着け、これもイジメのない誰からもモブだと言われるような学校生活の為だ!
誰も私のスミッコ生活を邪魔させん!!

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