フラッシュ:赤い部屋【短】
「終わり?」
「らしいな。つまらなかった。」
「そう?僕は怖かったけど」
クロキがサイトを消そうとした。
すると
【あなたは|好きですか?】
という声が響いた。
「え?」
僕は頭が真っ白になった。これってさっきの動画のヤツじゃ…
「投稿者が怖がらせるために仕込んでるんだよ」
クロキは気にすることなくボタンを連打した。
【あなたは赤い部屋好きですか?】
「クロキ…大丈夫?」
「当たり前だろ」
画面に動画と同じような名前がたくさん流れる。
良かった。同じだ。
「………サ…エ…キ」
クロキがガタガタと震え出す。
画面を見るとそこには僕らの名前が載っていた。
「うわ…うわあああ」
「電源だ!電源を切れ!」
僕は無我夢中で電源に手を伸ばす。
何度も何度も押した。
「き…切れない!!!」
「コンピュータールームから出るぞ!」
クロキがドアに手をかける。
「なんで…なんで開かないんだよおおおお!!!!」