恋を教えてくれた君と恋を思い出させてくれた君。
昔の辛いことを思い出し、話したせいか、涙が出て呼吸も早くなっていたようだ

龍崎「続きは、優希が落ち着いてからでいいよ。ありがとう
辛い話させてごめん」

私「大丈夫。むしろ、ここまで話してやめる方が辛いかも…
お願い、最後まで聞いて」

私「私が、恋を忘れたのはこの頃。
恋ができなくなったのは、これがきっかけ。
男の子のことを考えると、息が苦しくなるの
彼みたいな人は大丈夫。
隼人はそう、彼に似てる。
懐かしい感じがするのは、彼に重ね見れる部分があるからだと思う
忘れなきゃいけない。前に進まないといけない。後ろばっか見て、立ち止まってちゃいけない。そう分かっているのに、忘れられない。」

涙が止まらない。

私「愛してた。子供の恋でも、本当に。この人についていきたい、支えたい、助けたい、そう思ってた。
でも……でも……!」

龍崎「大丈夫。大丈夫だから。落ち着けって。
なあ、知ってる?死んだ奴は他人の記憶の中で、心の中で生きてるんだ。一緒に。同じ時を過ごすことが出来るんだ。
一緒にいたいと思うなら優希がそいつの事を忘れなければいいんだ。
前を向けた、その時に少しずつ離れていけばいいんだ」
< 9 / 18 >

この作品をシェア

pagetop