あの時この場所で。


『めーちゃん!
お待たせ!車椅子持ってきたよ』

「ありがとう!」


さすがにおんぶであがるのは恥ずかしいからね


『さ 行こう?』

「うん!」



視線が強くなって振り返ると
柱に居た女の人が近寄ってきていた。



「うわっ!!」

思わず声を上げてしまった

『めーちゃん どしたの?』

「あっううん
なんでもないよ!膝痛くなっただけ!」

『えっ大丈夫?
急がないとね!」



そう言って エレベーターに乗った
さっきの女の人はもう居なかった。

まぁ知らない人だしいいや!


てか 膝が痛い。
今までこんなに痛いことなかったのに
不安が重くのしかかる。



ほんとに出来なくなるのだろうか



< 14 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop