あの時この場所で。


ガラッ

「ありがとうございます」

診察室を出ると
心配そうなナツ君がいた。

『めーちゃん大丈夫?』


「うん・・・」

笑え笑わなきゃナツ君に心配かける。
見ず知らずの知らない人にこれ以上
迷惑かけるわけにはいかないよ


「うん 大丈夫だよ!
待っててくれてありがとう!」


『診断結果は?
ってあぁぁぁ!!!!
今何時?今日先輩に呼ばれてたんだった!』

「4時半過ぎだね・・・。」


『忘れてた!やっべぇ・・・。
めーちゃん!俺もう行くな?
1人で大丈夫?
あー心配だな・・・どうしようか」

なんか1人でぶつぶつ言ってるけど。

「なつくん!!
私は大丈夫です!
元々1人で来る予定だったし!
学校の先生が迎えに来てくれるから」


『わかった!気をつけてな!』


「うん またね」


バタバタ居なくなったな。

っえ!?


『めーちゃーん!!!
これ!!俺の名刺。なんかあったらこれにかけて!
じゃねー』


風のように去っていった。
いや嵐だな。

ピピピピピ
携帯がなってる

里佳から電話だ。

「はい」

[めいこー大丈夫??
あっもう診察終わった?
さつき先生と病院着いたんだよね!
終わってたら駐車場きてーー]


「終わってるよ。
今向かうから待ってて。
じゃ 切るよん!」


[あーちょー・・・プッ]

マシンガントークは切るほうが早い。

さつき先生に辞めますって言わなきゃな・・
もう出来なくなりましたって

言えるのかな。




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